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自動音声応答による地域コミュニティ交通の予約システム 2019年度から北区淡河町に試験導入決定

自動音声応答による地域コミュニティ交通の予約システム 2019年度から北区淡河町に試験導入決定
~全国初 Urban Innovation KOBEによる市役所とスタートアップの協働開発~
神戸市は、 北区淡河町で運行されている淡河町ゾーンバスの運行主体の負担軽減や予約の効率化を図るため、 運行管理システム「孝行デマンドバス」を提供する「コガソフトウェア株式会社」と協働して、 電話による自動音声応答を活用した予約システムの導入に向けて、 2018年11月から実証実験を行ってきました。  
その結果、 2019年度から、 淡河町ゾーンバスに試験的に導入することが決定しました。 今後、 1年間の試験導入を通して、 利用者と運行主体が双方にとって最適な運用方法を明らかにし、 2020年度からの本格導入を目指します。
なお、 当該プロジェクトは今年度のUrban Innovation KOBE(※1)の事業として取り組んでいます。

実証実験の様子
実証実験の様子

【淡河町ゾーンバス予約システムの主な特徴】

・クラウド型の自動音声応答式コールセンターにより、 スマホ操作が苦手な方でも
 電話(ボタンプッシュ)で予約できる

・24時間365日、 いつでも予約できる

・行き先、 利用日時などのデータが蓄積される

1.実証実験の目的

北区の淡河町では、 地域の生活の足を確保するため、 2018年5月から、 地元の団体が運行主体となり、 「淡河町ゾーンバス」を運行しています。 このバスは、 淡河町民の予約に応じ、 通院や町内行事等の日常の足となると共に、 既存の路線バスを補完する役割を果たしています。

しかしながら、 現状では予約が夜間や早朝に入ることがある他、 別用を行っている場合には利用者が予約できない等の課題が発生していました。

そこで、 本プロジェクトでは、 利用者と運行主体が双方に負担なく予約・受付ができるようにすることを目的に、 電話での自動音声応答を活用した予約システムを開発し、 実際に淡河町ゾーンバスの利用者の方に操作性を確認いただく実証実験を行いました。

<淡河町ゾーンバスの概要>

運行開始日  :2018年5月16日(水曜)
運行区域     :北区淡河町内
運行者        :淡河町地域振興推進協議会
運送の種別  :公共交通空白地有償運送(※2)
利用者        :淡河町住民及びその親族等
運行内容     :診療所便、 帰宅支援便、 幼稚園保育園便など
料金           :1回あたり300円

※2 公共交通空白地有償運送とは
実質的にタクシー等によっては当該地域の住民に必要な旅客輸送の確保が困難となっている状況にあると認められる場合等に、 住民の移動手段の確保を目的として、 NPO法人等が自家用自動車を使用して、 有償で運送する仕組み。 神戸市では北区淡河町でのみ実施(2019年3月現在)。

2.実証実験の内容

(1) 日時
1回目:2018年11月9日(金曜)
2回目:2019年1月15日(火曜)

(2) 実施場所
淡河連絡所、 上淡河地域福祉センター、 利用者の自宅

(3) 実施内容
淡河町ゾーンバスの利用者に、 テスト環境(集会所および自宅)下で自身の携帯電話やスマートフォンを用いた予約操作を行っていただいた。

(4)実験結果

電話予約システムについて、 約7割のモニター利用者が合成音声での応答について抵抗感はないと回答。 利用者からは、 操作方法が少し難しいものの慣れれば使えそうという声が聞かれた。

(5)今後について
2019年度から淡河町ゾーンバスに試験的に導入し、 その成果を踏まえて2020年度からの本格導入を目指す。


3.コガソフトウェア株式会社概要

会社名   :コガソフトウェア株式会社(東京都台東区上野1-17-6 広小路ビル4階)
代表者   :古賀 詳二
設 立   :2000年3月21日
URL    : https://www.kogasoftware.com/
事業概要  :健康寿命の延伸に寄与するソフトウェアの研究開発・提供
オンデマンド交通システム「孝行デマンドバス」の提供
EIM(Exercise is Medicine)システム「メディカルフィットネス」の提供

※1 Urban Innovation KOBEとは
柔軟な発想や優れた技術力を持つスタートアップと社会・地域課題を詳しく知る市職員が協働して最適な解決手法を見出し、 サービスとして構築・実証までを支援する、 国内自治体で初めての取組み。
神戸市が抱える課題テーマを提示し、 その課題解決を目指すスタートアップやエンジニア、 NPOなどを広く公募。 選考により選ばれたチームと市の担当職員が、 約4ヶ月間協働開発を行い、 市民によるテスト利用や市役所業務の中での試行導入、 実証実験を通じて、 本当に活用される新たなサービス開発を目指す。 2018年度第1期は、 6課題(7スタートアップ)で実施。

http://urban-innovation-kobe.com/

プレスリリース素材ダウンロード

https://prtimes.jp/im/action.php?run=html&page=releaseimage&company_id=27224&release_id=95

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