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東京のきつねが大阪でたぬきにばける!? 共通語だと思っていたのに方言だった?! そんな「誤解されやすい方言」が大集合

東京のきつねが大阪でたぬきにばける!? 共通語だと思っていたのに方言だった?! そんな「誤解されやすい方言」が大集合
誤解されやすい方言小辞典 2017年6月2日(金)より発売 本体1,300円+税
「出身地鑑定!! 方言チャート」の篠崎教授が丁寧に解説

かつては“方言コンプレックス”などと言われ、 隠す存在であった方言。 今では、 人々の結びつきを強くしたり、 地域色をアピールしたりするものとして、 その価値が見直されるようになり、 積極的に使われるようになっています。

さて、 本書が取り上げているのは、 その地域の人が方言だと思っていない「気づかない方言」「誤解されやすい方言」 です 。 共通語と同じ語形でありながら、 共通語では使わない意味で用いられるような語だけを集めました。 転居した先や、 旅行した地で、 当然のように発した表現に、 「えっ!?」と返される、 そんな経験がある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

たとえば、 「たぬき」
本書を広げてみると、 こんな解説が載っています。
  • 東京では、 うどんであれ蕎麦(そば)であれ、 「揚げ玉(天かす)」がのっていれば「たぬき」と呼ぶ。 ところが、 大阪で「たぬき」を注文すると、 甘辛く煮た油揚げをのせた蕎麦が運ばれてくる。 東京の「きつね蕎麦」が「たぬき」に化けてしまったのである。
  • もともとうどんが標準的な大阪の食文化のなかで、 甘辛く煮た油揚げをのせた「うどん」が「きつね」として食されてきた。 そこに標準から外れた蕎麦を使ったことで「たぬきに化けた」ととらえられたわけである。
  • つまり、 「きつね」と「たぬき」は、 東京では具の違いであるが、 大阪では蕎麦かうどんかの違いであって、 具は油揚げと決まっているのである。
  • さらに、 おとなり京都の「たぬき」は……

東京のきつねは大阪でたぬき
大阪の人が、 東京で「たぬき」と注文して「そば? うどん?」と聞かれ、 変なこと聞くなと思いながらも「そば」と言ってみたところ、 出てきたのは揚げ玉ののった蕎麦だったなんて、 悲しい出来事もあるでしょう。

ほかには、 こんな例。

背中、 かじって
  • 山梨では、 「背中をかじる」「頭をかじる」などのように「かゆいところをかく」の意味で使われる。 長野・静岡の隣接する地域でも使う。
  • 共通語の「かじる」は「かたいものの一部を、 少しずつ歯でかんでけずりとる」わけだが、 「かゆい部分をけずりとる」という発想かもしれない。
  • 方言であることに気づいていない人も多く、 東京に住む孫に「背中かじって」とたのんだら歯型をつけられたとの失敗談もある。
どんなにかわいい孫だとしても、 背中に歯型をつけられたくはないですよね。
また、 こんな例も。
 

足、 ながめれ
  • 青森・秋田・岩手などでは「長くする」、 つまり「伸ばす」の意味で使われる。 ただし、 足を伸ばす場合に限って使われることが多いようだ。
  • 「足、 ながめれ」と言われても、 相手の足をじろじろと眺めていてはいけない。 これは「足をくずしてくつろいでください」との意味を込めた心遣いなのである。
  • 明治時代初期の辞書の「ながめる」の項目には「伸ばす」の意味が記されている。 現代の共通語では使われなくなった古い用法が方言に残っている例なのだ。
知らなければ「変なこと言うひとだなぁ」と思ってしまいそうな例ですね。
今では方言でのみこの用法が残っているようですが、 明治時代には共通語として使われていたものだったのですね。

そのほかにも、 「今夜は だいて やるから、 好きなだけ飲め!」(富山)や、 「この服、 少し きもい んで、 べつの持ってきてもらえますか」(愛知・岐阜など)といった、 共通語と同じ語形なのにまったく意味が異なり、 知っているのと知っていないのでは印象が大きく変わる方言もあります。

本書では、 このような各地の「誤解されやすい方言」181語をあつめて、 イラストもまじえ、 ときには古典や文豪の用例なども引用し、 詳しく解説してあります 。 語形の五十音順に掲載されていますが、 どのページからでもお読みいただけます。 巻末には、 県名や地域名から調べられる地名索引や、 共通語の意味からも探せる項目索引も収録しました。 活字の大きな見やすい紙面で、 難しい漢字にはふりがなも付いていますので、 中学生から大人までお読みいただけます。 本書で方言についての理解を深めながら、 方言のおもしろさをたっぷりと味わってください。
 


【著者プロフィール】
篠崎晃一
(しのざき・こういち)
東京女子大学教授。 『例解新国語辞典』編修代表。
専門は方言学・社会言語学。
著書に『九州・沖縄「方言」から見える県民性の謎』『北海道・東北「方言」から見える県民性の謎』(実業之日本社)、 共著に『出身地がわかる方言』(幻冬舎)、 『ガイドブック方言研究』『方言の発見 知られざる地域差を知る』(ひつじ書房)など。
「出身地鑑定!! 方言チャート」( http://ssl.japanknowledge.jp/hougen/ )をゼミ生と共同制作。

【商品概要】
書名:東京のきつねが大阪でたぬきにばける 誤解されやすい方言小辞典
著者名:篠崎晃一 著

本書に関する詳しい内容は下記Webページをご覧ください。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/books/gokai_hougen/


■書籍版
本体価格:1,300円(税別)
書籍版仕様:四六判/224ページ
ISBN:978-4-385- 36444-5
発売日:2017年6月2日(金)より(発売日は地域によって異なります)

■電子書籍版
希望小売価格:1,000円(税別)
電子書籍版フォーマット:EPUB 3/Kindle Format 8 リフロー形式

電子書籍版は以下の配信プラットフォームで6月2日(金)から順次配信予定です。
  • Kindleストア(アマゾン)
  • 楽天Kobo電子書籍ストア
  • Kinoppy(紀伊國屋書店)
  • BookLive!
  • iBookstore(アップル)
  • Reader Store(ソニー)
  • ほか

【三省堂について】
会社名:株式会社三省堂
本社所在地:〒101-8371 東京都千代田区三崎町2丁目22番14号
創業:1881年(明治14年)4月8日
代表取締役社長:北口克彦
従業員数:163名(2017年5月1日現在)
資本金:7,000万円
事業内容:辞書、 事典、 学習図書、 一般図書、 電子出版物、 小学校・中学校・高等学校教科書の出版・販売、 情報提供サービス
URL: http://www.sanseido.co.jp/

【本件に関するお問合せ先】
株式会社三省堂 営業局 販売部 販売宣伝課
Tel:03-3230-9562
E-mail: www-info@sanseido-publ.co.jp

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