2023年2月14日
日本最古のアマチュアスポーツ大会「高等学校相撲金沢大会」戦後初となる開催中止を受けて 最後の大会を奪われた学生への応援・願いを込めた広告を制作 北國新聞 「あと365日」 | |
開催予定日であった5月24日(日)、大会会場に紙面掲げる | |
北國新聞社は、 日本最古の歴史を誇るアマチュアスポーツ大会「高等学校相撲金沢大会」を1915年の第1回大会から103回開催し、 地域一丸となって、 出場する高校生を応援してまいりました。 この度、 全国的な新型コロナウイルス感染拡大と緊急事態宣言により、 「高等学校相撲金沢大会」が戦後初となる開催中止となったことを受け、 高校3年間の努力の結晶を披露する最後の舞台を失くしてしまった学生へのメッセージを記載した一面広告「あと365日」を制作いたしました。 こちらの広告は大会の開催予定日であった5月24日(日)朝刊に掲出いたします。
3年生にとっては最後となる金沢大会の中止。 当然、 やりきれない思いでいっぱいでした。 しかし、 倒されても起き上がり、 その度に強くなっていく選手たちの姿や相撲という競技を通して、 これまで何度も勇気付けられてきたことを考えると、 大会の中止を悲しむだけではなく、 私たち自身が次の大会に向けて立ち上がることが大切ではないかと思いました。 世界中で多くのイベントが中止となった今年、 せめてこの相撲大会だけでも、 前向きに動き出したい。 来年はきっと普通に相撲大会がある。 それが自粛を続ける多くの人にとって楽しみなことになれたら嬉しいです。
<メッセージ全文> 今日は、 高校相撲の全国大会が、 金沢で開催されるはずだった日です。 この大会の優勝を目指して 練習をつづけてきた選手たちの日々や、 もう二度と出場することでできない 3年生のことを思うと、 残念で、 かける言葉も見つかりません。 だけど、 倒されても何度でも起き上がって、 その度に強くなるのが相撲だから。 大会を主催する大人として、 できなかったことではなく、 これからできることに目を向けたい。 つぎの高等学校相撲金沢大会まで、 あと365日。 来年は、 2年分すごい大会にする。 この大会は、 君たちが出たくて出たくて、 それでも出られなかった大会であることを、 私たちはずっと忘れません。
若い世代に相撲の魅力を伝えるためのプロモーションムービー、 ビジュアル制作を行いました。 ターゲットの心に響くよう、 クールで格好良い、 臨場感がある仕上がりであることはもちろんのこと、 全82手におよぶ組み手の正確さや美しさ、 取り組み時の真剣な表情を重視。 美人女子高生が相撲を取るという話題性のあるアイディアに、 神聖な国技に対するリスペクトを込めた演出を加えています。
相撲人口増加を目指し、 全国の大会出場校全72校のオリジナル「相撲部応援ポスター」を制作しました。 大会ポスターでありながら、 それぞれの高校に配布することで部員募集ポスターとして使ってもらえる仕組みに。 全72校のポスターはそれぞれの高校名が書かれており、 また相撲部のイメージを刷新させるために、 鮮烈なカラーリングでグラフィカルな構成となっています。
”努力の軌跡のビジュアル化”をコアアイデアに、 ビジュアル制作を行いました。 平均取り組み時間7秒と一瞬で勝負が決まってしまう相撲ですが、 その背景にある努力の軌跡を「テッポウ」をモチーフにビジュアルとコピーで表現。 勝つために努力する過程を肯定することで、 部活動は勝つためではなく、 楽しむものであるという最近の風潮に一石を投じるとともに、 出場選手たちに、 相撲を続けてきたことを誇りに持ってもらえるよう制作いたしました。
1915年(大正4年)6月13日に第1回大会が開かれたこの相撲大会は、 日本高校スポーツ界最古の歴史を持っています。 | |
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