2023年2月14日
クラウドファンディング<山小屋エイド基金> 発足1カ月で支援金が6000万円を超える | |
インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:川崎深雪)が5月18日(月)に設立した、 登山者の安全と安心を提供する山小屋を応援するためのクラウドファンディング「山小屋エイド基金」の取り組みが1カ月を経過しました。 これまでに約7000人の支援者の皆様から、 6000万円を超える支援金が集まりました。 この活動が1カ月立ちましたところで、 改めてこれまでの取り組みをご報告いたします。 | |
■約7000人の支援者からから6000万円 を超える 支援金が集まりました。 多くの皆様にご賛同をいただきました山小屋エイド基金ですが、 6月22日現在で、 コレクター(支援者)は6858人、 集まった支援金は6360万1675円となっております。 このクラウドファンディングの取り組みに賛同する山小屋も増えており、 分配先となっている山小屋は6月18日現在で87軒(賛同のみで分配金は受け取らない山小屋は30軒)となりました。 集まった金額から諸経費を引いた全額を分配するので、 現時点では1件当たり約70万円を分配できる計算です。 より多くの山小屋へ少しでも多くの分配金をお渡しするために、 8月13日までこの取り組みを続けてまいります。 ■ 1カ月の動き この1カ月の間、 様々な方面のご協力を得ることができました。 <コレクターが約7000人に> クラウドファンディングの仕組みを利用することで、 より多くの皆様の支援の気持ちを山小屋に届けることができました。 支援を申し込むときに登録していただくメッセージからは1人1人の思いが伝わってきます。 コレクターの声(一部) ●山小屋がなければ、 安心して山に入ることができません。 怪我や病気などで迷惑をかけないようにと心がけていますが、 行程中に山小屋があるだけでも落ち着いて行動でき、 安全が確保できていると思います。 登山道の整備状態も天災時の復旧の早さも、 山小屋あっての日本の登山。 この素晴らしい登山文化が続くよう、 微力ながら支援したいと思います。 どうか、 がんばってください。 ●特別定額給付金の申請書が届いたので、 つい気が大きくなってしまいました。 お役に立てれば幸甚です。 ●山小屋の皆さんの努力と好意があってこそ、 登山者は安全に山に登ることができます。 少ない額ですが、 登山人生43年分のお礼です。 コロナに負けず頑張ってください。 ●登山者の為に日々地道な労力を惜しまず、 また有事の際は危険と隣合わせの行動に心から感謝しています。 山小屋とそこで働く皆さんによって、 安心、 安全な登山ができています。 これからも宜しくお願いします。 ●美しい自然環境に恵まれた日本の登山文化は、 絶対になくしてはなりません。 山小屋はその文化を守る国の宝。 応援しています!●谷川岳を愛した山男だった、 今は山頂よりも遠い場所へ行ってしまった、 つれあいに代わって応援します。 彼は山小屋の主人になるのが、 楽しみにしていた定年後の夢の一つだったので。 私も足腰を鍛え続けて、 いつかまた山へ行きたいです。 些少ですが、 お役立ていただければ幸甚です。 < 賛同人 の皆様による周知活動 > 多くの方々に賛同を得て、 発足当初知名度が低かったクラウドファンディングの周知活動に協力していただきました。 賛同人の皆様は、 それぞれSNSなどを活用して発信し、 支援の輪を広げることができました。 ホームページにもコメントや動画を寄せていただいています。 主な賛同人の皆様 金子貴俊さん(俳優)/たなしんさん(ベーシスト)/藤巻亮太(ミュージシャン)/野口健(登山家)/釈由美子さん(俳優)/工藤夕貴さん(俳優)/樋口明雄さん(作家)/夢枕獏さん(作家)/小林綾子さん(俳優)/石丸謙二郎さん(俳優)/市毛良枝さん(俳優)/湊かなえさん(作家) ほか < 一般紙・地方紙 による情報発信 > 様々なメディアに取り上げていただきました。 多くの読者・視聴者の元に情報が届き、 山小屋への支援につながりました。 主な掲載例は以下のとおりです。 ■新聞 朝日新聞(5/22)/信濃毎日新聞(5/22)/西日本新聞(5/25)/毎日新聞(5/26)/神奈川新聞(5/31)/読売新聞西部本社(6/13) ■ラジオ FM大阪〈LOVE FLAP〉(6/4)/TOKYO FM〈one morning〉(6/18) ■ネット 時事.com(6/4)/Esquire〈エスクァイア|ハースト婦人画報〉(6/10) ■テレビ NHK北海道(6/12) ■雑誌 PEAKS(20年7月号)/AERA(6/15発売号)/BE-PAL(8月号予定) < 山小屋への参画の呼びかけ > 1軒でも多くの山小屋に皆様からの支援をお届けするために、 クラウドファンディングが動き始めた後も継続して山小屋の皆様に参画を呼びかけています。 これにより、 賛同山小屋は6月19日現在で全117軒(うち分配金の受取先となっているのは87軒、 賛同のみで分配金は受け取らない山小屋は30軒)となりました。 基金に参加した山小屋関係者からは感謝のメッセージが寄せられています。 池の平小屋 管理人 鈴木俊二様 今回、 基金に厚い善意を下さった皆様には感謝の念に堪えません。 この場をお借りして伏して御礼申し上げます。 ありがとうございます。 当小屋は昨年度、 ヘリ会社より契約打ち切りの通達を受けたのをきっかけとして、 これまでの空輸による定期的物資輸送から、 今期より人力による輸送(歩荷)に切り替えての営業予定でしたが、 コロナ禍の影響で、 小屋の構造、 立地条件その他を鑑みまして、 今2020年度は休業という苦渋の選択となりました。 歩荷輸送による営業は、 最奥地に立つ当小屋では大変な困難が予想されますが、 休業年度に来期に向けての準備ができるという利点?もあると、 (無理やり)ポジティブに捉えています。 先日、 第一号歩荷小隊も出発し、 無事帰還となりました。 これも皆さまの温かい支援があってこそなせる業だと感じております。 池の平というと、 北方稜線をはじめとする剱岳北面の前線基地のイメージが強いですが、 小屋から10分の平の池池塘群や、 能登半島まで見渡せる池の平山、 小窓氷河等、 目的地としても十分に楽しめる場所です。 北アルプス最後の僻地(別天地〈自称〉)、 最奥最小の小屋〈自称〉ですので豪華なおもてなしは出来ませんが、 コロナが収束した日には皆様のお越しをぜひともお待ち申し上げております。 北岳肩の小屋(南アルプス) 森本千尋様 北岳肩の小屋は南アルプス北岳の山頂直下3000mにある山小屋です。 今の当小屋の状況は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、 1か月間営業開始を延期しています。 北岳周辺の山小屋は今シーズンの営業を休止し、 登山バス開通も今のところ7月23日ですが、 今後の状況によっては分からないとのことです。 私たちもいろんな状況を考えながらの営業の判断をしていかなければいけません。 仮に営業できても、 かなりの縮小での営業、 徹底した感染予防の対策が必要です。 まだまだ先の見えない状況ですが、 前を向いて進むしかないのでしっかりと準備をし、 お客さんがいつ来てもいいように小屋の維持管理、 登山道整備など進めていきたいと思っています。 今回山小屋支援のクラウドファンディングにこんなにも多くの皆さまに賛同していただきほんとうに感謝しています。 応援いただいた声は直接届いています。 私もその声にとても勇気をもらいました。 身が引き締まる思いです。 その声に応えられるようこれからも頑張りますので応援よろしくお願いします。 賛同山小屋は以下のとおりです。 ■北海道・東北 木下小屋(知床)/蝦夷富士小屋(羊蹄山)/月山頂上小屋(月山)/月山 佛生池小屋(月山) ■尾瀬・関東 檜枝岐小屋(尾瀬)/三斗小屋温泉大黒屋旅館(那須)/三斗小屋温泉煙草屋旅館(那須)/木ノ又小屋(丹沢)/作治小屋(丹沢)/丹沢ホーム(丹沢)/鍋割山荘(丹沢)/花立山荘(丹沢)/見晴茶屋(丹沢)/みやま山荘(丹沢)/蛭ヶ岳山荘・神ノ川ヒュッテ(丹沢) ■奥多摩・奥秩父・大菩薩 雲取山荘(奥多摩)/雁坂小屋(奥秩父)/金峰山小屋(奥秩父)/大弛小屋(奥秩父)/甲武信小屋(奥秩父)/富士見平小屋(奥秩父)/介山荘(大菩薩)/福ちゃん荘(大菩薩)/ロッジ長兵衛(大菩薩) ■谷川・妙高・火打 谷川岳肩の小屋(谷川連峰)/土合山の家(谷川連峰)/蓬ヒュッテ(谷川連峰)/黒沢池ヒュッテ(火打・妙高)/高谷池ヒュッテ(火打・妙高) ■八ヶ岳 赤岳山荘/赤岳天望荘グループ[赤岳天望荘・八ヶ岳山荘・美濃戸山荘・ヒュッテ夏沢]/硫黄岳山荘グループ[硫黄岳山荘・夏沢鉱泉・根石岳山荘]/オーレン小屋/北横岳ヒュッテ/黒百合ヒュッテ/縞枯山荘/しらびそ小屋/青苔荘/高見石小屋/蓼科山荘・双子池ヒュッテ/蓼科山頂ヒュッテ/美濃戸高原やまのこ村/麦草ヒュッテ/本沢温泉グループ[本沢温泉・赤岳頂上山荘・キレット小屋・山びこ荘] ■北アルプス 朝日小屋・北又小屋/池の平小屋/烏帽子小屋/唐松岳頂上山荘/北穂高小屋/白馬岳蓮華温泉ロッジ/双六小屋グループ[双六小屋・黒部五郎小舎・鏡平山荘・わさび平小屋]/大日小屋/大日平山荘/太郎平小屋グループ[太郎平小屋・薬師沢小屋・高天原山荘・スゴ乗越小屋・ロッジ太郎]/蝶ヶ岳ヒュッテ・大滝山荘/冷池山荘G[冷池山荘・種池山荘・新越山荘]/劔岳早月小屋/西穂山荘/野口五郎小屋/白馬館グループ[白馬山荘・白馬鑓温泉小屋・白馬大池山荘・栂池ヒュッテ・五竜山荘・キレット小屋・白馬尻小屋]/船窪小屋/真砂沢ロッジ/槍平小屋/湯俣温泉晴嵐荘 ■南アルプス・中央アルプス・御嶽山 甲斐駒ヶ岳七丈小屋(南アルプス)/北岳肩の小屋(南アルプス)/塩見小屋(南アルプス)/仙丈小屋(南アルプス)/両俣小屋(南アルプス)/木曽殿山荘(中央アルプス)/越百小屋(中央アルプス)/中央アルプス木曽駒ヶ岳 頂上木曽小屋(中央アルプス)/西駒山荘(中央アルプス)/御嶽山九合目石室山荘(御嶽山)/御嶽山女人堂(御嶽山)/二ノ池山荘(御嶽山)/二の池ヒュッテ(御嶽山) ■富士山周辺 頂上富士館(富士山)/三ツ峠山荘(富士山周辺)/三ツ峠四季楽園・富士見山荘(富士山周辺)/富士山富士宮口六合目宝永山荘(富士山)/わらじ館(富士山) ■西日本 石鎚神社頂上山荘(四国)/伊吹山頂 対山館(伊吹山)/剣山頂上ヒュッテ(四国)/銅山峰ヒュッテ(四国・赤石山系)/法華院温泉山荘(九州・九重) ※ 賛同のみで分配金は受け取らない山小屋 29軒(五十音順) 黒岳石室・愛山渓倶楽部(北海道・大雪山)/大雪高原山荘(北海道・大雪山)/滝ノ小屋(鳥海山)/東京パワーテクノロジー[尾瀬沼山荘・元湯山荘・東電小屋・至仏山荘・鳩待山荘](尾瀬)/会津駒ヶ岳駒の小屋(尾瀬)/尾瀬小屋(尾瀬)/長蔵小屋・第二長蔵小屋(尾瀬)/尾瀬沼ヒュッテ(尾瀬)/原の小屋(尾瀬)/尊仏山荘(丹沢)/七ツ石小屋(奥多摩)/笠取小屋(奥秩父)/金峰山荘(奥秩父)/赤岳鉱泉・行者小屋(八ヶ岳)/稲子湯旅館(八ヶ岳)/阿曽原温泉小屋(北アルプス)/燕山荘G[燕山荘・大天荘・ヒュッテ大槍・合戦小屋・有明荘](北アルプス)/涸沢ヒュッテ(北アルプス)/常念小屋(北アルプス)/立山室堂山荘 ・奥黒部ヒュッテ(北アルプス)/剱澤小屋(北アルプス)/穂高平小屋(北アルプス)/穂高岳山荘(北アルプス)/みくりが池温泉(北アルプス)/三俣山荘グループ[三俣山荘・雲ノ平山荘・水晶小屋・湯俣山荘](北アルプス)/焼岳小屋(北アルプス)/槍ヶ岳山荘グループ[槍ヶ岳山荘・槍沢ロッヂ・岳沢小屋・南岳小屋・大天井ヒュッテ](北アルプス)/南アルプス市 北岳山荘(南アルプス)/空木駒峰ヒュッテ(中央アルプス)/駒の小屋(越後駒ヶ岳避難小屋)(越後三山) 【山と溪谷社】 https://www.yamakei.co.jp/ 1930年創業。 月刊誌『山と溪谷』を中心に、 国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。 さらに、 自然、 環境、 ライフスタイル、 健康の分野で多くの出版物を展開しています。 【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/ 株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、 代表取締役:松本大輔、 証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。 「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」「学術・理工学」「旅・鉄道」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。 さらに、 コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。 【本件に関するお問合せ先】 株式会社山と溪谷社 担当:辻本 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング TEL03-6744-1900 E-mail: info@yamakei.co.jp https://www.yamakei.co.jp/ | |
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