2021年1月11日
世界初演!150年の歴史を誇る能舞台で、新作のコンテンポラリーダンス「SAYUSA―左右左―」を上演【横浜能楽堂】 |
150年の歴史を誇る横浜能楽堂の能舞台で、 笠井叡、 鈴木ユキオ、 中村恩恵が出演する、 新作のコンテンポラリーダンス「SAYUSA―左右左(さゆうさ)―」が2017年9月2日、 世界で初めて上演される。 音楽は、 人間国宝であり能楽小鼓方大倉流宗家・大倉源次郎、 笛方藤田流宗家・藤田六郎兵衛が担当する 。 また、 ドナルド・キーンが原案・協力・翻訳し、 世界的に活躍する ルカ ・ヴェジェッティが演出・振付を担当する。 10月にはニューヨークのジャパン・ソサエティーでも上演される。 |
![]() 2016年レジデンスの様子(c)Terry Lin 「SAYUSA -左右左-」は、 横浜能楽堂(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)とジャパン・ソサエティー<NY>が2015年より共同で進めてきたプロジェクト。 能舞台という世界的に他に類を見ない制約の多い舞台上で、 これまでに無い作品を制作することにより、 能舞台の新たな空間的な可能性と魅力を引き出そうというもの。 マーサ・グラハム・ダンス・カンパニーと共同制作を行うなど世界的に活躍する、 演出家・振付家 ルカ・ヴェジェッティは、 2015・2016年と2回にわたる横浜でのレジデンスを経て、 音楽監督の大倉源次郎、 そしてダンサーの笠井叡らと対話、 ワークショップを重ね、 作品の構想を練って来た。 そして、 2017年7月に来日し、 作品を仕上げる。 2017年9月2日、 横浜で世界初演の後、 同年10月にはジャパン・ソサエティーでNY公演を実施する。
![]() 横浜能楽堂 その二つの作品に流れる思想を、 ダンスの文脈に落とし込み、 笠井叡、 中村恩恵、 鈴木ユキオの三人の身体を通じて表現していく。 そして、 日本研究の第一人者ドナルド・キーンが、 二つの曲の詞章の中から象徴的な言葉を抜出し、 英語に翻訳したものを能楽の名子方・長山凜三が謡う。 音楽は、 小鼓を人間国宝であり小鼓方大倉流宗家の大倉源次郎、 能管を笛方藤田流宗家・藤田六郎兵衛が演奏。 能の囃子の伝統的手法を取り入れながら、 コンテポラリーダンスとの融合をはかる。 衣装は横浜市を拠点に、 国際的に活躍するパフォーミングアートグループ「ニブロール」のディレクター兼衣装をつとめる矢内原充志が担当する。 タイトルである「左右左」は、 羽衣の詞章の一部であるとともに『翁』で舞台に入り、 始めに行う露払いの所作を表した、 象徴的な言葉だ。
タイトル 横浜能楽堂+ジャパン・ソサエティー共同制作品 <制作スタッフ> 【原案】ルカ・ヴェジェッティ 【原案指導・協力・翻訳】ドナルド・キーン 【演出・振付】 ルカ・ヴェジェッティ 【音楽監督】大倉源次郎 【照明デザイン】クリフトン・テイラー 【衣装デザイン】矢内原充志 |