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ピクトグラム(絵文字)が付いたチリの絵本『いっぽんのせんとマヌエル』を8月下旬に刊行します。2017年は日本・チリ国交樹立120周年。9月には著者来日イベントも開催!

ピクトグラム(絵文字)が付いたチリの絵本『いっぽんのせんとマヌエル』を8月下旬に刊行します。2017年は日本・チリ国交樹立120周年。9月には著者来日イベントも開催!
株式会社 偕成社(出版社 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:今村正樹)は、 チリの絵本『いっぽんのせんとマヌエル』を8月末に刊行します。 著者が自閉症の男の子・マヌエルくんと出会って生まれたこの絵本には、 文字やお話の内容の理解の助けとなる「ピクトグラム」が付いています。 ピクトグラム付きのチリの絵本の刊行は日本で初めてです。
 


 ページの左側からつづく青い線が町を横切っていきます。 ページをめくると、 線のうえに太陽がのぼりました。 さらに線を指でたどっていくと、 青い線はマヌエルくんの学校の入り口になります。 さらには、 ブランコになり、 橋になり、 ママの手になり、 マヌエルくんのお布団になって、 また朝を迎えます。 この絵本は、 マヌエルくんの1日を一本の青い線で描いた絵本です。
 

  
 では、 なぜ線なのでしょう? この本は著者のマリアさんが線が好きな自閉症の男の子・マヌエルくんと知り合ったことによって生まれました。 マリアさんはあとがきで「マヌエルは線がだいすきです。 なにかをみるときは、 いつもはじめに線をみつけます。 ノート、 空、 地平線のなかに、 いつも線をさがしています。 こうして自分の世界をかたちづくるのです」と書いています。 マリアさんは線が好きだというマヌエルくんのために絵本をつくろうと考えました。 そして自閉症の子など読者対象となる子に関わる人々から、 さまざまな意見をとりいれ試行錯誤を繰り返しながら、 画家のパトリシオさんとともにこのシンプルで魅力的な絵本を完成させたのです。
 


 日本語版の刊行にあたり、 新たに加えられたのが、 パトリシオさんの絵による「ピクトグラム」。 ピクトグラムとは、 ことばの意味をシンプルな絵で表現した絵文字のことです。 トイレのマークや非常口のマークなどでもおなじみですね。  

 日本語版では、 文章の上にこのようなピクトグラムが加えられています。


お話を耳から聞くだけでは理解がむずかしい、 文字だけ見ていても内容がわからない、 そんな時に文章に添えられたピクトグラムは、 文字やお話の内容の理解を助けてくれます。 巻末にある大和大学教授の藤澤和子さんの解説には、 「自閉症の人は、 耳で聞いたことよりも、 目で見たことのほうが理解しやすいし、 ことばの意味が絵ではっきりと表現されるピクトグラムなら、 もっとわかりやすい」と書かれています。
 
 小さくてまだ字が読めないお子さんや、 お話を聞いたり字を読むのが苦手なお子さん、 絵本をすみずみまで見るのが大好きなお子さんなど、 さまざまな子どもたちといろいろな楽しみかたができる画期的な絵本です。

 本の刊行に合わせて、 9月上旬にはマリアさん、 パトリシオさんが来日し、 『いっぽんのせんとマヌエル』ができるまでのお話や、 ピクトグラムの可能性についてトークイベントやシンポジウムを開催します。 詳しくは【
イベント情報】をご覧ください。

【著者紹介】
 


マリア・ホセ・フェラーダ
1977年、 チリのテムコ生まれ。 ジャーナリスト、 作家。 子ども向けの本を多く手がけ、 作品はさまざまな国で出版されている。 日本と日本文学が大好きで、 スペインのバルセロナ大学アジア太平洋研究科修士課程を修了、 源氏物語のスペイン語翻訳に関する論文を執筆した。 チリ言語アカデミー賞、 オリウエラ市子どものための詩賞など受賞歴多数。 チリ軍事政権下で連れ去られ行方不明になった子どもたちへ捧げた本『こどもたち』は、 国際児童図書評議会(IBBY)チリ支部の優良作品(作家部門)に選出された。 『いっぽんのせんとマヌエル』は、 初めての邦訳本である。
 


パトリシオ・メナ
1980年生まれ。 絵本作家、 イラストレーター、 漫画家。 チリで生まれ育ち、 現在はスペインのバルセロナで暮らしながら執筆やイラストの仕事を手がける。 チリで出版した本は作、 または絵のいずれかのみだったが、 最近は作・絵ともに手がけたものもある。 作品はアメリカ、 メキシコ、 中国などで出版されている。 チリ政府クリエイティブ奨学金を二度受賞、 イタリアのボローニャブックフェアではチリ公式代表団にも選出。 最近はバルセロナの図書館をめぐりながら新たな絵本プロジェクトを準備中。

星野由美
1969年、 東京生まれ。 早稲田大学教育学部卒業。 ペルー大使館勤務、 南米滞在を生かし、 主にスペイン語圏の絵本の翻訳、 紹介につとめている。 訳書に『まぼろしのおはなし』『とびきりおかしないぬ』『いいこにして、 マストドン!』『はらぺこライオンエルネスト』『わんわんスリッパ』、 共編訳に『ペルー日系詩人ホセ・ワタナベ詩集』がある。

【書誌情報】
|サイズ|16cm×20cm
|ページ数|36 ページ
|ISBN コード|978-4-03-202770-9
|対象|2 歳から
|定価|1300 円+ 税
|発売日|2017 年8 月28 日刊行予定

【イベント情報】
1. トークイベント「日本の裏側の国チリからの著者を迎えて ピクトグラムつき絵本『いっぽんのせんとマヌエル』ができるまで」
|会場|神保町・ブックハウスカフェ
|日時|2017年9月5日(火)19:00ー21:00
|登壇者|マリア・ホセ・フェラーダ、 パトリシオ・メナ
|参加費|1,000円(ワンドリンクつき)※小学生以下は¥800(ワンドリンク付き)、 3歳以下は無料
|申し込み・お問い合わせ|ブックハウスカフェ Tel: 03-6261-6177 Mail: book@bookhousecafe.jp

2. トークイベント「ピクトグラムと絵本」
|会場|銀座・教文館ナルニア国
|日時|2017年9月8日(金)18:00ー20:00
|登壇者|マリア・ホセ・フェラーダ、 パトリシオ・メナ、 藤澤和子先生(大和大学保険医療学部教授)
|参加費|無料
|申し込み・お問い合わせ|教文館ナルニア国 Tel: 03-3563-0730 Mail: narnia@kyobunkwan.co.jp

3. シンポジウム「ピクトグラムと絵本の可能性」
|会場|神保町・専修大学7号館(大学院棟)731教室
|日時|2017年9月9日(土)13:00ー15:00
|登壇者|マリア・ホセ・フェラーダ、 パトリシオ・メナ、 藤澤和子先生(大和大学保険医療学部教授)、 野口武悟先生(専修大学文学部教授)
|参加費|無料
|申し込み・お問い合わせ|偕成社 Tel: 03-3260-3229 
偕成社ホームページの「お問い合わせフォーム」より、 「そのほか」をご選択いただき、 タイトルに『シンポジウム「ピクトグラムと絵本の可能性」申し込み』とご記入いただき、 お名前と、 ご連絡先をそえて、 お申し込みください。   http://www.kaiseisha.co.jp/inquiry

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