2023年2月14日
AirBnB型レンタルサイクルモデルの「シェアサイクル」が世界的起業イベントstartup weekendでTFF賞を受賞! |
~筑波大学で毎年3月に数百台発生する放置自転車の一部を卒業前に回収、AirBnB運営者や都内・地方の駅前でレンタルサイクルとして活用してもらうモデル~ |
筑波大学卒業生が運営するインキュベーター 筑波フューチャーファンディング(本社:東京都中央区、 代表取締役:佐々木 敦也、 以下 TFF)は、 協賛する世界的起業イベントStartup Weekendの第5回 つくば大会でTFF賞を受賞した、 AirBnB型レンタルサイクル「シェアサイクル」の事業立ち上げ支援を開始いたしました。 ▼TFF http://www.tff.or.jp/ |
■ 経済界のビッグテーマ「シェアリングエコノミー」次の舞台はレンタルサイクル 2008年米国AirBnB(エアビーアンドビー)が家庭の空き部屋を旅行者に提供する仲介サイト(いわゆる民泊サイト)を立ち上げたところ、 格安かつ気軽に旅行先で泊まりたい旅行者のニーズと無駄な空き部屋を活用したいホストのニーズを満たし、 そのサービス形態が世界中に広まりました。 この発想は使っていない車・洋服といった様々な商材に応用され、 新たな経済圏=シェアリングエコノミーといわれています。 2013年150億ドル程度だったこの市場は2025年には3,350億ドルになる(*)といわれており、 世界中の企業が参入を試みています。
期待が高まるシェアリングエコノミーの中で、 2018年最も期待を集める領域の1つが自転車のシェアサービス=レンタルサイクルです。 これまで日本でも地方自治体を中心にレンタルサイクルは展開されてきましたが、 中国上海で流行するMobike、 ofoなどが2017年8月、 9月にそれぞれ東京・大阪を中心とした大都市での展開を発表したことで、 一気にWebアプリでマッチングするレンタルサイクルが流行するといわれています。 ■ 日本市場でのレンタルサイクルビジネスの課題 しかし、 既存のWebアプリマッチング型のレンタルサイクルビジネスは、 日本市場参入にあたり、 下記のような課題があると指摘されており、 大手国内事業者も参入を見送るケースもあります。 1.車体の乗り心地と導入コスト – 札幌等で導入されている海外モデルでは「変速ギアや電動アシストがない」「サドルのスプリングがない固めの車種」という情報があり、 導入コストを安くするために、 機能面はシンプルなものにしている印象を受ける 2.乗り捨て問題 – 既存の海外サービスは自転車の乗り捨てを前提としているため、 管理が難しく、 景観などへの影響が指摘されている 3.法律の壁 – 貸した自社資産が壊された際の弁償、 整備不良のケアなどについての法整備が間に合っていない ■ 筑波大学の旅好き・技術好き学生「シェアサイクルチーム」だからこそできる切り口 1.高性能な自転車を無料で回収できる環境:筑波大学 – 毎年 4,000名弱の学生・大学院生が卒業していく筑波大学では、 開学以来、 3月に卒業していく学生の放置自転車問題(数百台/年、 高性能車含む、 所有権移転されていないロック済)が発生しており、 大学・地域として対応の工数・費用が掛かっています。 これは卒業時に輸送や処分が負担となった自転車が、 譲渡相手が見つからずに放置されることが原因であるため、 卒業前の時期に自転車を回収するアートイベント(回収、 所有権移転、 整備・色塗り、 写真撮影)を行うことで、 社会貢献意欲が高い、 または、 アートに興味がある学生から効率的に高性能の自転車を回収することが可能です。
2.回収自転車を地方に運ぶ「旅」で伝説づくり – 筑波大学にて元値タダで回収した自転車を地方の「シェアサイクル」ホストへ運搬する際などは自転車を届ける運搬費がコストとなりネックとなる可能性があります。 しかし「シェアサイクル」チームは軽井沢へ自転車旅を行い、 本課題を発見したチーム。 ホスト先へ自転車を届ける過程を「運搬」ではなく「日本横断旅」としてパッケージにし、 個人の旅費としてカウントしていきます。 3.乗り捨てではない「AirBnB型」 – 「シェアサイクル」では、 都内または地方に居住する「シェアサイクル」ホストが自転車の貸し出しを行う「AirBnB型」を想定しており、 自転車は毎晩一定場所に帰ってくることとなります。 基本的な収益モデルは1日800円(地方によって上下)で自転車をレンタルし、 500円がホストに、 100円が決済費に、 200円が「シェアサイクル」に落ちるモデルとし、 Web上でユーザーのFacebook情報 や 決済サービスアカウント の信用情報を持って事前決済する形とします。 乗り捨てや大幅な破損が発生した場合は1万円をユーザーに課金し、 乗り捨て回収者には1万円の報奨金(インセンティブ)を提供することで、 乗り捨て自転車のユーザー間の自発的な回収を促していきます。 4.ホストはローリスクのレンタルサイクル事業を開業できる – ホストが自社資産である自転車を貸し出す場合、 盗難・破損された際の弁済や、 資産を守る方法を考える必要があります。 しかし、 「シェアサイクル」ホストになる際、 シェアサイクルから貸し出される自転車を使う場合は自社資産ではないため、 盗難・破損に対するダメージが小さくなります。 ただし、 リスクを許容する「シェアサイクル」ホストに対しては、 後のフェーズで自社資産を活用したアプリ登録を受け入れていきます。 <事業イメージ>
■世界的起業イベント Startup Weekendつくば大会でTFF賞を受賞 「シェアサイクル」チームは第5回Startup Weekendつくば大会でTFF賞を受賞。
TFFは支援先の株式会社シェアトレ(キャンパスベンチャーグランプリ2017東京大会優勝企業)に続く学生発事業として支援をしていきます。 Web決済アプリの組み込みに関しては、 TFFがクラウドファンディングプラットフォーム構築で培ったノウハウを提供する予定です。 ■今後の事業展開 1.2017年12月~2018年1月(シェアサイクルホスト募集、 アプリづくり) – AirBnBホスト、 都市部コワーキングスペース・自営業者、 地方の自営業者・高齢者を中心に「シェアサイクル」ホストを募集。 またWebアプリを設計・開発。 2.2018年2月~3月(筑波大学内で自転車回収イベントの開催) – 卒業生向けに筑波大学内で自転車回収のアートイベントを開催し、 10-50台回収。 3.2018年4月(レンタルサイクル・マッチング事業を開始) – 1~3か所程度のホストとレンタルサイクル・マッチング事業を開始。 ■団体概要 <運営団体>
団体名 : シェアサイクル
商号 : 一般社団法人 筑波フューチャーファンディング |