2023年2月14日
ラッカスネットワークス、IoT、LTEへ対応した初の802.11axアクセスポイント、R730を発表 ~スタジアム、公共施設、駅、学校などの利用に対応~ |
エンドユーザーへの一般的な攻撃に備えたWPA3セキュリティーコンプライアンス、およびネットワーク性能を向上させる、超高密度テクノロジーSuiteも同時発表 |
世界中のデータやビデオの通信量は、 コネクテッドデバイスの普及を受け、 2桁ペースで伸びを続けています。 ABIリサーチによると、 Wi-Fiデバイスの出荷量は2022年までに350億台近くに達する見込みです。 4Kビデオストリーミングや仮想・拡張現実、 ゲームのライブストリームなどのアプリケーションによりデバイスごとのデータ消費量が増えることで、 データおよびビデオの通信量も急増すると予測されています。
発表にあたって、 ラッカスのイアン・ホワイティング社長は以下のように述べています。 「ラッカスの顧客、 およびパートナーは、 ネットワークに関してはことさらに厳しい要件を求めます。 ラッカスはこれまで長らく、 時の最先端のさらにその先を行くような、 製品やテクノロジーを提供することによって、 接続コストを低減しつつ、 世界でも特に厳しい要件が求められるネットワーク需要に応えてきました。 この度、 新たに発表するラッカスのR730と超高密度テクノロジーSuiteもこの流れを汲む最新製品です。 」 現在の無線テクノロジーでは、 過密な人口やデバイス、 多くの帯域幅を必要とするアプリケーションには対応することができません。 加えて、 インスタントメッセージやIoT管理のメッセージ、 ボイスオーバーWi-Fiなどの、 デバイスの種類の増加やアプリケーションの多様化によってますます環境が複雑になっています。 650 Groupの創業者兼テクノロジーアナリストであるクリス・デピュー氏は次のように述べています。 「実社会における利用需要は、 現状のWi-Fi規格の限界に直面しています。 そこで、 不均質で高密度な環境下の様々な利用シーンに対応できる802.11axテクノロジーの必要性は明らかです。 ネットワークの一元管理の分野において、 ラッカスは既に差別化に成功しました。 この度の発表は、 ラッカスのコンバージドWi-Fi、 IoT、 およびLTE展開の土台となり、 さらなる差別化を進めます。 」 802.11ax: 拡大した接続と帯域幅、 より高いサービス品質(Quality of Service: QoS) 新しい802.11ax規格は、 高密度環境下における接続仕様に設計されており、 前世代の802.11ac Wave 2と比べ最大4倍の容量に対応できます。 802.11axによって、 高密度デバイス環境下の複数のアクセスポイント(以下、 AP)は、 OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、 直交周波数分割多元接続)テクノロジーおよびMU-MIMO(multi-user multiple-in multiple-out、 マルチユーザー-マルチインプット・マルチアウトプット)テクノロジーによって、 様々な用途で使用するより多くのクライアントに対し、 求められているサービス品質(QoS)を提供できます。 超高密度環境におけるサービス品質の提供 エンドユーザーの期待とアプリケーションのサービス品質の要求の高まりにより、 ネットワークの設計はこれまでになく難しいものとなっています。 代表例として、 スタジアム、 公共施設、 駅、 また、 ビデオ教材やアプリケーションがカリキュラムに必須である学校が挙げられます。 R730は5GHz上の8の空間ストリーム、 および2.4GHzの4の空間ストリームに対応しており、 性能やカバレッジ、 パフォーマンスの向上を通じて、 これらの需要により効果的に応えます。 KDDIのモバイル技術本部モバイルアクセス技術部長である向井 哲雄氏は次のように述べています。 「駅は、 電車から毎回乗客が降車するたびにクライアント数が急増するため、 特に対応が難しい環境です。 電車が駅に到着した際には既にネットワークに接続しているデバイスを持っている会員の、 駅構内における接続体験を向上すべく、 ラッカスに相談しました。 ラッカスは、 このようなクライアント数の急変が多い状況下における、 会員の接続体験への影響を大幅に抑制し、 スループットの低下を抑制し、 ネットワークの復元までの時間短縮を可能とする、 解決案を提供してくれました。 ラッカスの超高密度テクノロジーSuiteは802.11ax規格を上回る機能により、 以下の問題に対応しています。
サクラメント・キングスのライアン・モトンヤ最高技術責任者は次のように述べています。 「ゴールデン1センター(サクラメントの屋内競技場)では業界屈指のファン体験を提供すべく努めています。 そのためにファンにご提供している価値の一つが、 試合中のライブストリーミングを可能とするネットワークを構築することですが、 これはゴールデン1センターなどのライブストリーミングファンが多い場所においては非常に困難なことです。 ラッカスにはこの困難な要求に応える能力があり、 複数の革新的な機能を提示することで、 最善の解決策を提示してくれました。 また、 接続の切断が起こらないこと、 試合のライブストリーミング配信に最適な帯域幅を提供することを保証してくれました。 」 IoTアクセスネットワークの統合 Ruckus R730はBluetooth Low Energy(BLE)およびZigbee無線規格を内蔵しており、 Ruckus IoTモジュールと共に拡張することができるため、 LoRaなどの増設された物理層プロトコルに対応しています。 Ruckus IoTコントローラを用いることによって、 単一の統合されたIoTアクセスネットワークとして、 これらの個別のネットワークと関連付けられたIoTエンドポイントを管理、 調整し、 IoTクラウドサービスへ接続させることが可能となります。 家庭、 オフィス、 公共施設における接続の安全性確保 R730は次世代WPA3の無線セキュリティプロトコルおよびWi-Fi Enhanced Openを実装しています。 対応デバイスを使って、 ユーザーは以下を含む大幅に向上したセキュリティのもと、 Wi-Fiを利用できます。
802.11axの導入活用を最大化するためのサポート 802.11ax規格およびR730は無線のスループットをさらに改善する強化機能を備えています。 この新しい性能を最大限に活用するためには、 アップグレードにかける費用を最小限に抑えつつ、 この新性能に対応させるべく有線接続のインフラストラクチャを最適化し、 ネットワークを設計する必要があり、 ラッカスはネットワーク設計者に下記をご提供します。
Verteks Consultingのドン・グリング社長兼CEOは次のように述べています。 「802.11axアクセスポイントを見据え、 我々の顧客の多くが将来に備えてRuckus ICX7650スイッチを導入しました。 R730によって我々は、 スタジアム、 講堂、 大規模公共施設などにおける高密度Wi-Fiの提供を行っている我々の顧客へ、 迅速なAPの提供を行うことができるようになります。 このようなAPおよびスイッチのおかげで、 我々の顧客は次世代の需要に応えることができるようになるのです。 」 ラッカスネットワークスについて ラッカスネットワークスは、 ARRISグループ会社として、 世界中のコネクティビティの概念を変革しています。 高品質で明瞭な、 かつIT管理者へはコスト効率の良いコネクティビティの提供を重視する企業・団体へ、 セキュアな有線・無線のアクセスネットワークを提供します。 |