2023年2月14日
第39回「地方の時代」映像祭2019で、『メ~テレドキュメント 夢も、希望も』が優秀賞を受賞! | |
「地域・地方からわが国のあり方を問う」を基本テーマに、 1980年から開催されている第39回「地方の時代」映像祭2019が、 11月16日(土)に関西大学千里山キャンパスで開かれ、 放送局部門でメ~テレが制作した『メ~テレドキュメント 夢も、 希望も』が、 グランプリに次ぐ優秀賞4作品の1つに選ばれました。 メ~テレでは、 本作品で登場した人物たちのその後を描いた番組を12月5日(木)午前4時29分から放送いたします。 | |
第39回「地方の時代」映像祭2019 【優秀賞】 『メ~テレドキュメント 夢も、 希望も』 放送:2019年5月27日(月) ディレクター:小島佑樹、 前田怜実 ナレーション:井上裕衣 撮影:高田竜也 音声:鈴木健斗 編集:鈴木建晴 音効:村上祐美 MA:河合亮輔 プロデューサー:村瀬史憲
![]() 『メ~テレドキュメント 夢も、 希望も』より 名古屋市の市営住宅で暮らしていた一家が、 忽然と姿を消した。 そこには18歳の少女がいた。 市内の商業高校に通い就職を目指した。 夢は社会福祉士になること。 しかし、 就職できないことを知る。 生まれは中国。 両親の在留資格が切れ、 彼女は「仮放免」となっていた。 彼女は、 公立大学に合格し、 夢への一歩を踏み出した。 しかし事態は一変。 父との面会のため訪れた名古屋入管で拘束。 中国に強制送還されたのだ。 支援者らの薦めで彼女は裁判を起こした。 名古屋地裁の判断は却下。 しかし高裁がその決定を覆す。 再び掴んだ夢への切符。 ところがまたも彼女の前に「国が定めたルール」が重くのしかかる。 18歳の夢が叶う日は来るのだろうか。 【 制作意図 】 新元号「令和」の発表で一色になった4月1日、 日本の入管行政は外国人を労働力として受け入れる方向に舵を切りました。 外国人の入国や在留を管理することは、 国家の主権を守る上で、 必要な措置です。 しかし、 外国人のひとり一人は、 それぞれが人格と生活背景をもった人間です。 「外国人に対する憲法の基本的人権の保障は、 外国人在留制度のわく内で与えられているにすぎない」これが日本の入管行政が依拠している判例です。 日本が目指すべきは、 日本人と外国人の“分断”ではなく“共生”や“統合”ではないか。 国家の主権と基本的人権。 二つの価値を両立する道について、 他人事ではなく身近な問題として視聴者が考えるきっかけになれば、 と願い制作した番組です。 【 受賞のコメント 】 ● プロデューサー 村瀬史憲 ディレクターの2人は共に愛知県警担当の記者です。 他の事件取材をしながらの番組制作は、 ニュース情報センターや県警チーム全体の協力なしには実現しませんでした。 今回の受賞は大きな励みとなります。 全国的にも在留外国人が多い地域のテレビ局として、 これからも入管制度の問題を追い続けたいと思います。 ●ディレクター 小島佑樹 不法滞在と聞くと「犯罪者でしょう」というリアクションがあります。 でも、 中には様々な事情、 背景を抱えた人もいます。 理不尽に不安定な生活を強いられている少女が、 勇気を振り絞って訴えてくれた事が少しでも伝わったのだとほっとしています。 “近くにいるけどよく知らない”外国人の問題を、 これからも追い続けたいと思います。 ●ディレクター 前田怜実 このような素晴らしい賞をいただき誠に光栄です。 今回、 受賞できたのは、 取材対象者の林さん一家をはじめ、 取材のサポートをしていただいたみなさまのおかげだと思っております。 ありがとうございます。 これからも、 様々な問題に向き合っていけるようがんばります。 ※ メ~テレでは、 以下の概要で本作品 に登場した人物たちのその後を描いた作品を放送 いた します。 番組名:『テレメンタリー2019 夢の途中で~基準なき入管の”裁量”~』 放送日時:2019年12月5日(木) 午前4時29分~4時55分 (メ~テレ) 放送エリア:全国放送(放送エリアによって放送時間が異なります) | |
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